和歌山の木で建てる 自然素材の家

2018年7月4日

性能面では当社初の取り組みである高気密・高断熱に取り組みました。 2030年のエネルギー消費基準をクリアした建物と榎本林業の建物には、 矛盾するところがたくさんありましたが、それらを一つ一つ解決しこの建物が完成しました。 外部のデザインも今までの榎本林業のデザインとはどこか違った色調でデザインされています。 家の内外で紀州材がの杉・桧の無垢材がふんだんに使用され建物の中は木の癒される香りでいっぱいです。 今回この建物では、木以外の自然素材にもこだわりました。 まず、壁に使用しているのはスイス製の石灰岩100%で作られた漆喰が用いられています。 アルプスで長い年月をかけて作られてきた漆喰には自浄効果があり、木と同じように呼吸をし 湿度を調整してくれます。また自然素材100%なのでキズなどのメンテナンスも容易です。 この白さは本当に純白と言っても過言ではなく、ほかの素材ではこの白さは得られないと思います。 ビニールクロスを用いたのはトイレのみで、その他の部分には木質クロスを用いました。 表面が弱いため自然健康塗料を塗布しています。 自然とは真逆の発想ですが、この建物には機械換気設備が設置されています。 窓を空けなくとも換気が行われ、全ての部屋の温度が同じになる仕組みです。 かつ、室内の温度は保たれたままです。 PM2.5や花粉をブロックするフィルターがついているため、自然素材で浄化された癒しの 空気が汚されることはありません。自然素材と機械換気設備は実はとても相性が良いと言えます。 この建物は、交通量の多い国道に面しているために騒音や振動の対策も実験しました。 緊急車両が通れば音は聞こえますが、普通の車両であれば耳を澄まさないと聞こえません。 普通に生活していれば全く気にならないレベルです。これは気密性が高い証拠です。 家の中にある家具には、自社製の手作りのモノやお気に入りの家具屋さんで購入したものもあります。 家具を選ぶときもそうですが「主張しない」ということをコンセプトにしました。 澄み切った癒しの空間を作るためには、あえて主張するものは必要ありません。 自然素材を住宅に使うことはコストが上がる原因となりますが、それ以上の快適さを与えてくれると思います。

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


TOPへ戻る